ホンダ ヴェゼル(2013〜2022年式ほか歴代モデル含む)について、国土交通省に届け出されたリコール・改善対策は全13件です。本記事は国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」の実データ(2026-08-30時点)に基づいています。
装置別に多いのは燃料ポンプ(2件)、圧力制御伝達部(2件)、その他(電気装置)(2件)です。以下、届出日の新しい順に内容と対策をまとめました。
直近のリコール届出(詳細)
2026/05/28 — 燃料ポンプ(リコール・対象3,364台)
不具合の内容:リコール作業において、低圧燃料ポンプの交換作業が不適切なため、交換部品であるロックナットを再利用、及び部品組付け後の指定工具を使用しないで締付けたものがある。そのため、そのまま使用を続けると気密保持力が低下し、ポンプの固定部からガソリンが漏れるおそれがある。
改善措置:全車両、ロックナット及びパッキンを新品と交換し、指定工具を使用して規定トルクで締付ける。
2023/12/08 — 圧力制御伝達部(改善対策・対象525,568台)
不具合の内容:電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサ内に浸入することがある。そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがある。
改善措置:全車両、ブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。 ただし、改善対策部品の供給に時間を要することから、希望されるお客様へは、点検の必要が生じた際にその旨の案内をマルチインフォメーションディスプレイに表示する自己診断ソフトウェアを追加する。 なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
2023/12/08 — 燃料ポンプ(リコール・対象1,138,046台)
不具合の内容:低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがある。そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがある。
改善措置:全車両、低圧燃料ポンプを対策品と交換する。なお、部品が準備でき次第、部品交換を改めて案内する。
2023/03/31 — 圧力制御伝達部(改善対策・対象578,956台)
不具合の内容:電動サーボブレーキシステムのブレーキオペレーティングシミュレータにおいて、製造工程が不適切なため、製造時に使用する組付け油が圧力センサ内に浸入することがある。そのため、使用過程で当該センサ内の抵抗部が腐食し、出力値が異常となり、警告灯が点灯するとともにフェールセーフが働き、ブレーキペダルの操作力が増大するおそれがある。
改善措置:全車両、ブレーキオペレーティングシミュレータの圧力センサの出力値を点検し、点検基準を外れるものはブレーキオペレーティングシミュレータを対策品と交換する。
2021/11/18 — 前照灯(リコール・対象12台)
不具合の内容:前照灯又は前部霧灯において、車両製作工場での光軸検査の管理に不適切なものがあり、前照灯又は前部霧灯の光軸が保安基準を満足していないおそれがある。
改善措置:全車両、前照灯又は前部霧灯の光軸を点検し、調整が必要な場合は光軸調整を行う。
2020/06/04 — シートベルト(リコール・対象8,390台)
不具合の内容:後部座席ベルトにおいて、組付設備の調整が不適切なため、ベルトリトラクタロック機構部のスプリングが屈曲して組付けられたものがある。そのため、当該スプリングが構成部品と干渉し、シートベルトが素早く引き出された際にロックしないおそれがある。
改善措置:全車両、対象となる後部座席ベルトの製造番号を点検し、該当する場合は座席ベルトを良品と交換する。
2017/10/26 — 後写鏡(リコール・対象222,261台)
不具合の内容: ドアミラーにおいて、ミラースイッチ内部の可動接点の表面処理が不適切なため、当該スイッチ操作時に可動接点が摩耗し、摩耗粉が生じることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、摩耗粉が堆積して酸化し接触抵抗が増大することで、走行中または停車中にドアミラーが格納するおそれがある。
改善措置: 全車両、ドアミラースイッチを対策品と交換する。
2016/04/04 — その他(電気装置)(リコール・対象164,388台)
不具合の内容:キャパシタ電源を使用しているアイドリングストップシステムにおいて、キャパシタの充放電電圧を制御する昇降圧充放電コンバータ内部素子の過電流保護が不十分なため、アイドリングストップからの再始動時等に生じた過電流が当該コンバータへ流れ、内部素子が損傷することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると素子が発熱し、素子周辺の樹脂材が炭化し電流が流れ続け、発煙・発熱し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置:全車両、昇降圧充放電コンバータを対策品と交換する。
2015/09/03 — 点火コイル(リコール・対象141,637台)
不具合の内容:点火コイル内部の電気ノイズを除去する雑防抵抗の構造が不適切なため、一定車速での走行時に大きなアクセルペダル操作を繰り返すと、点火時の通電によるアーク放電により、当該抵抗端末部が断線するものがある。そのため、点火コイルの出力が不足してエンジン不調となり、エンジン警告灯が点灯するおそれがある。また、点火時に発生するノイズによりエンジン制御コンピュータが正しく制御できず、エンジンが停止するおそれがある。
改善措置:全車両、点火コイルを対策品に交換する。
2014/10/23 — その他(電気装置)(リコール・対象237,815台)
不具合の内容:電源供給回路において、電気ノイズに対する保護が不十分なため、車両の電装部品から発生するノイズの影響により電源制御ユニットが誤作動することがある。そのため、エンジン制御コンピュータ等に電源を供給するリレーが作動せず、走行中にメータパネルが消灯し、エンジンが停止するおそれがある。
改善措置:全車両、電源供給回路にノイズフィルタを追加する。
2014/07/10 — コンピュータ(エンジ(リコール・対象175,356台)
不具合の内容:エンジン制御コンピュータ(ECU)のプログラムが不適切なため、ECUが検知し学習しているクラッチ推定摩擦特性と実クラッチ摩擦特性がずれた状態で、EV走行モードでの走行中にモータ駆動でエンジンが始動した際、モータから過大な駆動力が発生することがある。そのため、運転者が意図せず車速が一瞬増加するおそれがある。
改善措置:全車両、エンジン制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。
2014/07/10 — コンピュータ(エンジ(リコール・対象175,356台)
不具合の内容:エンジン制御コンピュータ(ECU)のプログラムが不適切なため、エンジン走行モードでの停車中にシフトレバーをDまたはRに操作して発進する際のギヤの噛み合い動作の間や、EV走行モードで急勾配の坂道にゆっくり進入し、一時停止してエンジンが始動した時、アクセルペダルを強く踏込んでいると、モータから過大な駆動力が発生することがある。そのため、車両が急発進するおそれがある。
改善措置:全車両、エンジン制御コンピュータを対策プログラムに書き換える。
それ以前のリコール届出
| 届出日 | 不具合装置 | 種別 | 対象台数 |
|---|---|---|---|
| 2014/02/10 | 駆動力伝達部 | リコール | 81,353 |
リコール対象かどうかの確認方法
お持ちの車両(または購入検討中の車両)がリコール対象かどうかは、車検証記載の車台番号で確認します。ホンダの公式サイトのリコール検索、または販売店への問い合わせで対象かどうか・改修済みかどうかが分かります。中古車の場合は整備記録簿のリコール改修履歴も必ず確認しましょう。
リコールとは別に、国土交通省の不具合情報ホットラインにはヴェゼルに関するユーザー申告が全285件寄せられています。装置別の内訳はヴェゼルの車両データページでご確認ください。
よくある質問
ヴェゼルのリコールは何件ありますか?
国土交通省へのリコール・改善対策の届出は全13件です(2026-08-30時点、通称名「VEZEL」での届出を集計)。多い装置は燃料ポンプ(2件)、圧力制御伝達部(2件)、その他(電気装置)(2件)です。
自分の車がリコール対象か確認するには?
車検証に記載の車台番号を、自動車メーカーの公式サイトのリコール検索か、最寄りの販売店に問い合わせて確認してください。対象であれば無償で修理を受けられます。
リコール対象車を中古で買っても大丈夫ですか?
リコール改修が実施済みであれば問題ありません。購入前に整備記録簿でリコール改修の実施履歴を確認し、未実施の場合は納車前の改修を販売店に依頼しましょう。
故障傾向の全体像はヴェゼルのよくある故障と修理費用、走行距離・年式ごとの修理費用予測は→ 無料の車両分析ツール(ヴェゼルを選択済み)をご覧ください。
出典:国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」(2026-08-30時点の集計)。通称名での集計のため、改良前後の複数世代を含む場合があります。最新の届出は出典サイトでご確認ください。