マツダ CX-60(2022〜2024年式ほか歴代モデル含む)について、国土交通省に届け出されたリコール・改善対策は全25件です。本記事は国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」の実データ(2026-08-30時点)に基づいています。
装置別に多いのはコンピュータ(エンジ(4件)、コンピュータ(動力伝達)(3件)、その他(電気装置)(2件)です。以下、届出日の新しい順に内容と対策をまとめました。
直近のリコール届出(詳細)
2024/10/31 — コンピュータ(動力伝達)(リコール・対象12,514台)
不具合の内容:①マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、モータによるEV走行中に停止したエンジンを再始動する際、モータとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがある。そのため、エンジンを再始動するためのピストン停止位置からずれて再始動できないおそれがある。
改善措置:①②全車両、トランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施する。
2024/10/31 — コンピュータ(動力伝達)(リコール・対象13,747台)
不具合の内容:②マイルドハイブリッド車のトランスミッション制御コンピュータにおいて、クラッチ制御が不適切なため、エンジンを停止してモータによるEV走行へ切り替わった直後に、停止したエンジンが再始動する際、モータとエンジンを繋ぐクラッチの締結タイミングがずれることがある。そのため、エンジン回転が上昇せず、再始動できないおそれがある。
改善措置:①②全車両、トランスミッション制御コンピュータとエンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施する。
2024/10/31 — コンピュータ(エンジン)(リコール・対象12,965台)
不具合の内容:③マイルドハイブリッド車のエンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリにおいて、バッテリ制御が不適切なため、バッテリ内部のセルに電圧差が生じることがある。そのため、そのまま使用を続けると電圧差が大きくなり、エンジン始動時に故障判定してエンジン警告灯が点灯し、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、モータアシストが停止するおそれがある。有車速アイドリングストップ時に故障判定すると、最悪の場合、エンジンが再始動できずエンストするおそれがある。
改善措置:③全車両、エンジン制御コンピュータとマイルドハイブリッド用バッテリの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
2024/10/31 — その他(その他)(リコール・対象34,442台)
不具合の内容:④ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニットにおいて、制御プログラムが不適切なため、起動時の情報処理が終了せず、正常に起動しないことがある。そのため、メータに複数の異常メッセージが表示され、空調やシートベルトリマインダー、360°ビューモニタが機能しないおそれがある。また、エンジン警告灯が点灯し、高電圧バッテリの冷却も機能しないおそれがある。
改善措置:④全車両、ダッシュ・エレクトリカル・サプライユニットの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
2024/10/31 — その他(電気装置)(リコール・対象2台)
不具合の内容:コンビネーションメータにおいて、市場整備のため制御プログラムを配信する際の条件設定が不適切なため、整備時に誤った制御プログラムが書き込まれたものがある。そのため、クルージング&トラフィック・サポートの機能で走行中にハンドルから手を放す、または緩く握った状態が一定時間続いた場合に作動する、ハンドル操作を促すための警告がコンビネーションメータに表示されないおそれがある。
改善措置:全車両、コンビネーションメータの制御プログラムを正しいプログラムに修正する。
2024/07/25 — コンピュータ(動力伝達)(リコール・対象9,422台)
不具合の内容:トランスミッション制御コンピュータにおいて、減速中のクラッチ制御が不適切なため、強めにブレーキを踏んで停止した際、エンジンとモータを繋ぐクラッチが解放したままになることがある。そのため、エンジンからの動力を伝達できず、アクセルを踏んでも発進できなくなるおそれがある。
改善措置:全車両、トランスミッション制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施する。
2024/05/16 — 装置その他(改善対策・対象12,654台)
不具合の内容:車両制御コンピュータにおいて、スマート・ブレーキ・サポートの制御プログラムが不適切なため、道路横に斜めの金属壁などがあった場合に、前進時左右接近物検知機能が誤作動することがある。そのため、衝突の可能性がないにもかかわらず障害物との接近を知らせる警報音が鳴り、ディスプレイに警告表示が出て、最悪の場合、衝突被害軽減ブレーキが作動し、急制動がかかるおそれがある。
改善措置:全車両、車両制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
2024/05/16 — コンピュータ(エンジ(リコール・対象4,696台)
不具合の内容:(1)エンジン制御コンピュータにおいて、燃料蒸発ガス濃度の学習条件が不適切なため、パージバルブが開弁していない際に学習し、実際よりも低い濃度として判定することがある。そのため、走行直後など、燃料タンク内の燃料温度が高くなり、高濃度のガスがエンジンに取り込まれた場合に失火し、最悪の場合、エンストするおそれがある。
改善措置:(1)全車両、エンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
2024/05/16 — コンピュータ(動力伝(リコール・対象4,925台)
不具合の内容:(2)トランスミッション制御コンピュータにおいて、減速中のクラッチ制御が不適切なため、クラッチを解放するタイミングの遅れや、意図しないタイミングでのクラッチ締結が発生することがある。そのため、減速中にエンジン回転が低下し、最悪の場合、低車速時にエンストするおそれがある。
改善措置:(2)全車両、トランスミッション制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正し、トランスミッションの初期学習を実施する。
2024/01/18 — かじ取ギヤボックス(リコール・対象30,150台)
不具合の内容:電動パワーステアリングギヤボックスにおいて、ギヤ同士の噛み合わせ荷重設定が不適切なため、噛み合い部に塗布したグリースが押し出され、摺動抵抗が増加する。そのため、ステアリングを操作するときの操作力が増大するおそれがある。
改善措置:全車両、ギヤを噛み合わせるためのスプリングを対策品に交換する。また、押し出されたグリースをウォームホイールの噛み合い部に塗り直す。
2023/10/26 — その他(制御装置)(改善対策・対象20,671台)
不具合の内容:サイドレーダーセンサにおいて、情報処理プログラムが不適切なため、センサが電波を出す角度を補正するための記録情報が、システム遮断時に消失することがある。そのため、センサが対象物の位置を正しく認識できず、前進あるいは後退時に警報音や被害軽減ブレーキが作動しないおそれがある。また、衝突の可能性がないにもかかわらず、警報音が鳴り、最悪の場合、急制動がかかるおそれがある。
改善措置:全車両、サイドレーダーセンサの制御プログラムを対策プログラムに修正する。なお、サイドレーダーセンサの記録情報が消失している場合は、サイドレーダーセンサを対策品に交換する。
2023/10/26 — コンピュータ(エンジ(リコール・対象27,699台)
不具合の内容:(1)エンジン制御コンピュータにおいて、ハイブリッドシステムの起動条件が不適切なため、プッシュボタンスタートをオフしてから約8秒後にオンして再始動した場合、マイルドハイブリッド用バッテリーのリレー回路が接続できないことがある。そのため、メータに「ハイブリッドシステム異常」のメッセージが表示され、エンジン警告灯も点灯してトランスミッションがNレンジに固定され、走行できなくなるおそれがある。また、プッシュボタンスタートをオフしてから約90秒以内はエンジンを始動できない。
改善措置:(1)全車両、エンジン制御コンピュータの制御プログラムを対策プログラムに修正する。
それ以前のリコール届出
| 届出日 | 不具合装置 | 種別 | 対象台数 |
|---|---|---|---|
| 2023/10/26 | コンピュータ(エンジ | リコール | 27,699 |
| 2023/10/26 | コンピュータ(電動機) | リコール | 27,699 |
| 2023/10/26 | 後写鏡 | リコール | 27,699 |
| 2023/10/26 | 後写鏡 | リコール | 27,699 |
| 2023/06/15 | 緩衝アーム/ロッド | リコール | 753 |
| 2023/06/15 | かじ取リンク機構 | リコール | 753 |
| 2023/06/15 | ABS | リコール | 753 |
| 2023/04/06 | コンピュータ(動力伝 | リコール | 10,682 |
| 2023/04/06 | その他(電気装置) | リコール | 10,682 |
| 2023/04/06 | スピードメータ | リコール | 10,682 |
| 2022/11/17 | 潤滑装置 | リコール | 20 |
| 2022/09/22 | スプリング/エアサス | リコール | 879 |
| 2022/09/22 | コンピュータ(エンジ | リコール | 879 |
リコール対象かどうかの確認方法
お持ちの車両(または購入検討中の車両)がリコール対象かどうかは、車検証記載の車台番号で確認します。マツダの公式サイトのリコール検索、または販売店への問い合わせで対象かどうか・改修済みかどうかが分かります。中古車の場合は整備記録簿のリコール改修履歴も必ず確認しましょう。
リコールとは別に、国土交通省の不具合情報ホットラインにはCX-60に関するユーザー申告が全188件寄せられています。装置別の内訳はCX-60の車両データページでご確認ください。
よくある質問
CX-60のリコールは何件ありますか?
国土交通省へのリコール・改善対策の届出は全25件です(2026-08-30時点、通称名「CX-60」での届出を集計)。多い装置はコンピュータ(エンジ(4件)、コンピュータ(動力伝達)(3件)、その他(電気装置)(2件)です。
自分の車がリコール対象か確認するには?
車検証に記載の車台番号を、自動車メーカーの公式サイトのリコール検索か、最寄りの販売店に問い合わせて確認してください。対象であれば無償で修理を受けられます。
リコール対象車を中古で買っても大丈夫ですか?
リコール改修が実施済みであれば問題ありません。購入前に整備記録簿でリコール改修の実施履歴を確認し、未実施の場合は納車前の改修を販売店に依頼しましょう。
故障傾向の全体像はCX-60のよくある故障と修理費用、走行距離・年式ごとの修理費用予測は→ 無料の車両分析ツール(CX-60を選択済み)をご覧ください。
出典:国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」(2026-08-30時点の集計)。通称名での集計のため、改良前後の複数世代を含む場合があります。最新の届出は出典サイトでご確認ください。