ハーレーダビッドソン ファットボーイ(歴代モデル含む)について、国土交通省に届け出されたリコール・改善対策は全14件です。本記事は国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」の実データ(2026-10-24時点)に基づいています。
まず要約:ファットボーイのリコール届出 全14件
国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」(2026-10-24時点)。届出日の新しい順。直近12件は下に不具合内容と改善措置を掲載しています。
| 届出日 | 届出番号 | 不具合装置 | 種別 | 対象台数 |
|---|---|---|---|---|
| 2026/07/08 | 1242020 | その他(エンジン) | リコール | 1,574 |
| 2019/03/06 | 1227920 | クラッチ | リコール | 5,489 |
| 2016/10/13 | 1223700 | クラッチ | リコール | 1,799 |
| 2015/02/20 | 1221380 | 圧力制御伝達部 | リコール | 1,460 |
| 2012/05/29 | 1218420 | 主ブレーキ一般 | リコール | 200 |
| 2012/05/25 | 1218340 | その他(保安灯火) | リコール | 14,651 |
| 2011/03/08 | 1217340 | その他(その他) | リコール | 928 |
| 2007/05/21 | 1214050 | 配線 | リコール | 2,480 |
| 2005/02/02 | 1212000 | その他(燃料装置) | リコール | 710 |
| 1999/09/16 | 1207570 | 燃料タンク | リコール | 548 |
| 1998/01/22 | 1206690 | 主ペダル/レバー | リコール | 70 |
| 1997/01/23 | 1206220 | その他(燃料装置) | リコール | 7,553 |
| 1993/07/08 | 1204950 | キャブレター | リコール | 4,438 |
| 1993/07/08 | 1204960 | 始動装置 | リコール | 4,414 |
装置別に多いのはクラッチ(2件)、その他(燃料装置)(2件)、その他(エンジン)(1件)です。以下、届出日の新しい順に直近の内容と対策をまとめました。
直近のリコール届出(詳細)
2026/07/08 — その他(エンジン)(リコール・対象1,574台)
不具合の内容:エアクリーナーのベースプレートにおいて、ブリーザーポートの成形工程が不適切なため、内部が閉塞しているものがある。そのため、ブローバイガスが排出されずにクランクケース内の圧力が上昇し、エンジンオイル注入口からオイルが漏れ、最悪の場合、エンジンオイル注入口を開けた際にオイルが噴出して怪我をするおそれがある。
改善措置:全車両、ブリーザーポートを点検し、閉塞している場合は開通させる。
2019/03/06 — クラッチ(リコール・対象5,489台)
不具合の内容:油圧クラッチのクラッチアクチュエータにおいて、ピストン部のシールの材質が不適切なため、クラッチフルードが漏れるものがある。そのため、クラッチマスターシリンダー内の液面が下がり、クラッチフルード内に空気が混入し、最悪の場合、クラッチ操作が行えなくなるおそれがある。
改善措置:全車両、クラッチアクチュエータのピストンとシールを対策品に交換する。
2016/10/13 — クラッチ(リコール・対象1,799台)
不具合の内容:油圧式クラッチのマスターシリンダーにおいて、加工時の内部洗浄が不適切なため、製造時に使用する化学薬品が除去できておらず、ブレーキフルードと化学薬品の混合液がマスターシリンダー内部のアルミ地と化学反応を起こし、ガスの泡が発生するものがある。そのため、発生したガスがマスターシリンダー内部に溜まった状態でクラッチ操作をすると、クラッチが切れない状態となるおそれがある。
改善措置:全車両、クラッチシステムを点検後、必要であれば指定の洗浄液で洗浄し、新品のマスターピストンを使って組み立てる。また、マスターシリンダー内部に腐食が見られる場合はマスターシリンダーを正しく洗浄された部品と交換する。
2015/02/20 — 圧力制御伝達部(リコール・対象1,460台)
不具合の内容:フロントブレーキマスターシリンダーにおいて、リザーバータンクのねじ山加工後の洗浄が不適切なため、当該部に異物が付着しているものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、異物によって当該部が腐食してブレーキ液が漏れ出し、制動力が低下するおそれがある。
改善措置:全車両、フロントブレーキマスターシリンダー内部を点検し、異常がある場合は、良品のフロントブレーキマスターシリンダーに交換する。 異常が無い場合は、フロントブレーキマスターシリンダーの洗浄を行う。
2012/05/29 — 主ブレーキ一般(リコール・対象200台)
不具合の内容:ディーラーオプションのステンレスメッシュ製ブレーキホースにおいて、ホース内側に使用されているチューブの材質が不適切であったため、よじれや曲げにより亀裂が入り、ブレーキフルードが漏れ、制動力が低下する場合がある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ブレーキが効かなくなるおそれがある。
改善措置:全車両確認後、該当のブレーキホースが取り付けられているものは対策品と交換する。
2012/05/25 — その他(保安灯火)(リコール・対象14,651台)
不具合の内容:前部霧灯用ハーネスにおいて、設計過程における配線方法が、走行用前照灯点灯時に前部霧灯を点灯できない仕様になっている。
改善措置:全車両確認後、該当するものは前部霧灯の配線に、対策ハーネスの追加、もしくは配線加工を行う。
2011/03/08 — その他(その他)(リコール・対象928台)
不具合の内容:電装品制御装置において、製造過程における接合面の防水処理が不適切なものがあり、当該装置に水が浸入し内部回路がショートする場合がある。そのため、当該装置から電子制御コンピュ―タに信号が伝わらなくなることにより電子制御コンピュ―タが異常と認識し、最悪の場合、走行中にエンジンが停止し、再始動できなくなるおそれがある。
改善措置:全車両、当該装置を良品に交換する。
2007/05/21 — 配線(リコール・対象2,480台)
不具合の内容:バッテリー配線の取り回しが不適切なため、当該配線とオイルタンクが干渉するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、原動機の振動等により配線が損傷し、エンジンオイル配管等と短絡して、配管が高温となり金属メッシュ部とゴム配管を溶損させ、オイルが漏れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。
改善措置:全車両、当該配線が干渉しないようにバッテリートレーを新たに取り付ける。なお、当該配線が損傷しているものは配線を交換する。
2005/02/02 — その他(燃料装置)(リコール・対象710台)
不具合の内容:キャブレター仕様の車両に取り付けられている燃料供給バルブにおいて、誤った燃料経路の部品を組み付けたため、燃料コックの位置表示と当該バルブの機能とが反対になっているものがある。そのため、当該コックがONの位置で全ての燃料が供給されてしまい、予備燃料が確保されず、走行中に燃料切れとなり、走行不能になるおそれがある。
改善措置:全車両の燃料供給バルブを点検し、誤った部品を組み付けたバルブについては、良品と交換する。
1999/09/16 — 燃料タンク(リコール・対象548台)
不具合の内容:燃料タンク内の圧力を調整するベントバルブホースのコネクターにおいて、組付け時の接 着剤の塗布量が多いものがあり、当該コネクターの通気が損なわれ、燃料タンク内の圧力 調整ができなくなり、内圧が低くなると燃料の供給不足による原動機の停止、又は、内圧 が高くなるとキャブレータからの燃料漏れを起こすおそれがある。
改善措置:全車両点検し、当該コネクタの空気通路を確保する。
1998/01/22 — 主ペダル/レバー(リコール・対象70台)
不具合の内容:制動装置の後輪用ブレーキ・ペダルの支点部の溶接が不適切なため、最悪の場合、制動時 に当該溶接部分が分離して、後輪ブレーキが利かなくなるおそれがある。
改善措置:全車両、後輪用ブレーキ・ペダルを対策品と交換する。
1997/01/23 — その他(燃料装置)(リコール・対象7,553台)
不具合の内容: 燃料タンクの下部に取り付けられている燃料コックの負圧弁内部の形状が不適切なため 、繰り返し作動するうちに当該負圧弁が機能しなくなって燃料が供給されなくなり、原動 機が停止するおそれがある。
改善措置: 全車両、当該負圧弁を対策品と交換する。
リコール対象かどうかの確認方法
お持ちの車両(または購入検討中の車両)がリコール対象かどうかは、車検証記載の車台番号で確認します。ハーレーダビッドソンの公式サイトのリコール検索、または販売店への問い合わせで対象かどうか・改修済みかどうかが分かります。中古車の場合は整備記録簿のリコール改修履歴も必ず確認しましょう。
リコールとは別に、国土交通省の不具合情報ホットラインにはファットボーイに関するユーザー申告が全11件寄せられています。装置別の内訳はファットボーイの車両データページでご確認ください。
よくある質問
ファットボーイのリコールは何件ありますか?
国土交通省へのリコール・改善対策の届出は全14件です(2026-10-24時点、通称名の複数の表記(FLSTFファットボ-イ ほか6表記)での届出を集計)。多い装置はクラッチ(2件)、その他(燃料装置)(2件)、その他(エンジン)(1件)です。
自分の車がリコール対象か確認するには?
車検証に記載の車台番号を、自動車メーカーの公式サイトのリコール検索か、最寄りの販売店に問い合わせて確認してください。対象であれば無償で修理を受けられます。
リコール対象車を中古で買っても大丈夫ですか?
リコール改修が実施済みであれば問題ありません。購入前に整備記録簿でリコール改修の実施履歴を確認し、未実施の場合は納車前の改修を販売店に依頼しましょう。
故障傾向の全体像はファットボーイのよくある故障・不具合申告をご覧ください。
出典:国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」(2026-10-24時点の集計)。通称名での集計のため、改良前後の複数世代を含む場合があります。最新の届出は出典サイトでご確認ください。